次なる狙いはノーベル平和賞! 前田 正晶

メイマガ「頂門の一針より引用

       
プレジデント誌、8月15日号の飯島勲氏(小泉元総理首席秘書官)がその
連載コラムに“「菅総理」次の狙いはノーベル平和賞”と題して、「あ
りとあらゆる謀略を尽くして延命に全力を挙げている」と厳しく批判し
ている。

飯島氏は菅総理は「脱原発解散を打つ気であり、そこで勝つ気で、ポス
ト菅は菅で、ノーベル平和賞を狙っている」という論旨を展開している。

事が菅総理となると最早何でもありだと思ってしまうので、現実味を感
じさせ「ナルホド、次はこういう手で来るのか」と納得してしまうのが
何とも怖ろしい。


26日の産経は1面トップに「首相、訪朝を検討」とあるが、これも「彼
なら延命策でやりかねないな」と疑う方が先に立って「ナルホド、総理
大臣ともなれば国のため、拉致被害者と家族のために努力なさろうとい
うお考えか」とは絶対に思い浮かばない。何という人徳だろうか。

彼が総理就任以来、この手のグランド・スタンド・プレーの連続で「国
民の皆様のためや、諸外国と我が国の関係を身を以て改善し、一層の友
好関係を樹立しよう」等という高邁な、いや当然の姿勢を見せたことな
どない。

26日朝、「被災地で被害を受けて廃棄されるしかない自動車を海外に輸
出しようとする不逞な輩がいる」と報じられた。普通の総理大臣ならば、
即刻「担当部署に厳命してかかる不正行為を直ちに止めさせ、違反者は
厳罰に処す」といったような対応をして不正を正し、国民の安全と利益
の保護に乗り出すものだと思って聞いていた。菅総理にはこういう期待
を持てないのが怖ろしい。

苟も総理大臣であれば、国民の平和にして安全な生活のためにあらゆる
手段を尽くして努力するものだが、彼奴は次から次へと発電所を停めて
国民を不自由な節電生活に追い込むことに腐心し、産業界を窮地に追い
込んできただけだ。過言ではあるまい。

私は「菅総理は辞めない」と言い続けてきたし案の定、次なる一手の一
つとして訪朝が出て、飯島氏は脱原発解散からノーベル平和賞狙いと決
め付けた。これらのどれ一つを採っても延命策が先に立っており、国家
と国民のための要素は二義的だとしか思えない。

兎に角、辞めさせる以外に改善策がない総理大臣だが、野党が為しえる
だろうか極めて疑問である。私は岡田幹事長以下が何を言おうと、如何
なる「菅降ろし」の手を打とうと、結果が出るまでは菅と示し合わせた
馴れ合いである疑い続けざるを得ない。