民主化デモは農村の奥地にも 

 広東省陸豊市で村人の反乱、共産党支部のビルを一時占拠
  「大連モデル」の民主化デモは農村の奥地にも広がった
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広東省で農民の反乱が起きている。

プラカードは「打倒腐敗官僚」である。

情報が輻輳して正確なデモの規模が不明だが、広東省陸豊市東海鎮龍光
村で、800ヘクタールの土地の収用を巡って農民と地方政府が数年来争っ
てきたが、先週、ひとりの少女が警察官に殺されたというデマ情報が広
がって、いきなりの大暴動に発展した。

農民らは警察署を襲い、特殊チームのパトカーを横転させ、あげくには
近くのハイウェイを占拠、かつてない実力行使で世論に訴える方法をと
った。

農民が立ち上がったのは村の「工商局長」に過ぎない男が、近くに5000
平方の土地を購入し豪華な墓を建立した事実に怒りが爆発し、過去のデ
ベロッパーとの密約で10億元の賄賂が行き交ったのではないかとする噂
を裏付ける結果となった。
 
大連モデルの成功以来、先々週は浙江省太陽パネル工場の公害でもデモ
があり、工場側が譲歩した。

陸豊市のデモ、暴動は今日(9月26日)、農民代表と当局の話し合いが
開かれ、中国のネットメディアが注目している。

いくつかの中国のメディアと華字紙は現地に記者を派遣している。

日本のメディアで報じているところはまだない。

宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 2011年 9月26日 から転載